電験三種の勉強法 科目別勉強法 (理論、電力、機械、法規)
文系で、数学や電気が不得意な私は、どのように勉強していたか?
ということですが、
じつは、私は長時間集中することも、あまり得意ではありませんでした。
なので、机に向かって長時間がんばるということは少なかったですね。
机に向かって勉強するのは1日2時間くらいが限界だったかもしれません。
飽きると、場所を移動してまた勉強するという感じでした。
私の場合は、職場が遠く電車に1時間以上揺られて通勤していたので、主に電車の中で勉強をしていました。
そう考えると、長時間の電車通勤がなかったら合格できなかったかもしれません。
机に向かって勉強を始めたとしても、1時間もすれば飽きてしまいます。
なので、けっこう細かい時間を使って勉強をしていました。
細かい時間、ちょっと空いた5分10分を使って細かく勉強をしていましたね。
長時間勉強するのが苦手だったもので。
電験数学
最初は理論科目から始めましたが、
その前に、数学を勉強したほうがいいのかなと思いオーム社の「よくわかる電気数学」という参考書を買って取り組んだのですが、この本は、とてもわかりにくくて驚きましたね。
数学を電験(電気)に応用することを中心に書かれた本で、数学が苦手な人に向けて書かれたものではありませんでした。
あきらめて、結局中学高校の数学参考書を使って勉強することにしました。
電験に数学は必要ですが、中高で習う全ての数学知識が必要 というわけではないので、
理論の勉強を進めながら、必要な部分のみ中高の参考書を使って勉強をしました。
後から「誰でもわかる電験数学」も使用しましたが、これは、数学が苦手な人に向けて書かれているので、とても参考になりました。
理論
理論ですが、電気が苦手な人にとっては難しい科目ですね。
そのとき、第二種電気工事士の資格は持っていたので、多少電気の知識はあるつもりだったのですが、ニ種電工と電験三種では天と地ほどの差があります。
参考書を読み返して理解を進め、例題を解く、それを繰り返していました。
何が難しいかと言うと、公式、法則、用語など、どれを取っても知らないことばかりで、またその量も多いので、とても苦労させられました。
最初の頃は、とくにわかりにくい参考書を使っていたということもありますので、余計に苦労しました。
結局、知らないことは、繰り返し勉強して身につけていくしかないですね。
参考書に関係なく、最終的には努力して覚えるしかありません。
そして、公式や法則、用語をある程度おぼえた後は、過去問にチャレンジです。
過去問・・・・、なかなか難しいです。
計算問題は公式を当てはめれば だいたい解けるのですが、そう甘くはありません。
1つの問題で、3つ以上の公式を使わないと解けないものが多いです。
公式を覚えただけではダメで、公式を使いこなせるようにならないと 問題は解けません。
そのためには、数多くの問題に接するしかないですね。
数多くの問題に接するために過去問題集は10年分もあるのか、と納得してしまいました。
電力
私は電力科目を勉強する前に、第一種電気工事士のテキストを買って予習をしました。
その前にニ種電工は持っていたのですが、ニ種電工は低圧を扱う資格なので 高圧についてはかなり無知でした。
電力では高圧の電気機器について勉強しますが、基礎がわかっていないと電験の参考書だけでは理解が難しいところがあったので、一種電工のテキストは役に立ちました。
やはり世の中で言われているように、ニ種電工と一種電工を取ってから電験の勉強をしたほうが勉強の進みが早いのも事実ですね。
ただ、若い人はそれもいいですが、それほど若くない自分としては 早く電験を取得したいという気持ちもあり、一種電工は受けずに電験へと進んだのです。
第一種電気工事士の参考書を手に入れて、なんとなくでもいいので目を通しておくと、かなり参考になります。
これは古本でも十分だと思います。
機械
機械科目はとにかく苦労しました。
とにかく範囲が広いので、全て勉強するのは大変です。
また、範囲が広いだけではなく、難しい・・・。
基本は、変圧器、電動機、発電機の3つですが、
その他にも電気化学、電気加熱、照明、自動制御、パワーエレクトロニクス、・・・
とにかく範囲が広い!
電動機や発電機は、特に厄介でした。
ただ、機械科目は試験が難しいので、合格点が50点になることが多いですね。
そのおかげで合格できたのかもしれません。
もし4科目同時に受験する、という人はこの科目で苦労するでしょう。
法規
4科目の中では、一番勉強量が少ないので、それほど苦労しないと思います。
ただし、条文の文章は難しいですね。
条文がそっくりそのまま出題されることもあるので、覚える必要があります。
私は、条文をICレコーダーに吹き込んで、通勤途中などに聞いていました。
聞いておぼえる学習、というのもなかなか効率的でいいですよ。
また、なぜか法規科目にも計算問題があります。
ただし、法規の計算問題は、電力や他の科目と重複している範囲もあるので、それほど悩むことはありません。
とにかく電験は、全科目にわたって計算問題が出題されるので、数学力は絶対に必要です。
私のように文系の人間は、理論と機械で苦労する、
ということを覚悟しておいて下さい。
ただ、本当に難しいと感じるのは、最初だけですね。
ある程度わかってくると、それほど苦手意識はなくなってきます。
電気が苦手な人は、最初の壁を乗り越えるまでは辛抱して頑張ってください。
注目記事