電験の前に第一種電気工事士資格を取っておいたほうがいいのか?
今回も引き続き電気工事士資格を取っておいたほうがいいのか、について話してみます。
第一種電気工事士資格を取るべきか?
一種電気工事士まで取得しておけば、高圧についての知識が得られるので電験の勉強が理解しやすくなる、という利点はあります。
ただ、『電験三種は必要だが電気工事士資格は必要ない』という人が一種電気工事士まで取得すると、遠回りになりますよね。
その人は一種電気工事士を取得する必要はないと思います。
電験では、電力科目で遮断器やLSBなどの高圧電気機器について学習することになります。
このとき一種工事士を勉強している人は高圧電気機器についてスムーズに理解できると思いますが、そうでない人は(とくに実物を見たことがなければ)多少理解に戸惑うこともあると思います。
とは言え、今ではこれだけインターネットが普及しているので、わからない電気機器については調べれば実物の画像と説明はすぐに見つかります。
また最近では動画で説明されているものもあるので、理解は難しくないと思います。
結論としては、電験取得を目指す人がわざわざ一種工事士を取得する必要はないということになります。
もちろん一種工事士が必要な人は別です。
電験取得の前に第二種電気工事士資格を取るべきか?
では第二種電気工事士資格はどうかということですが、二種は取っておいたほうがいいと思います。
電験取得後はいずれ電気主任に選任されるのですから、そのときに電気工事の知識や経験が全くないと苦労することになるでしょう。
電気工事の知識・経験がないと、電気工事の監理監督などの仕事をするときに、工事業者の行った工事の良し悪しが判別できないことになります。
法律上は『資格を持っていない者は電気工事を行ってはならない』という決まりがあるので、なければ電気工事は行えませんよね。
そうなるとやはり、二種電気工事士は取っておいたほうがいい、というのが私の意見です。
箔をつける意味でも、二種電気工事士資格は取っておいたほうがいいのではないでしょうか。