交流は難しいが、三相交流はもっと難しい!?
交流は難しい、と以前書きましたが
じつは、そのあとに出てくる「三相交流」は、もっと難しいんですよ・・・・
三相交流は、単相交流(普通の交流)を3つ合わせて使用するものですが、
その3つには、120°ずつ位相差があります。
その位相差が、じつに厄介です・・・・
三相交流でも、抵抗だけの回路ならわかりやすいのですが、そこに「コイル」と「コンデンサ」が接続されています。
三相交流の電圧は2種類、電流も2種類ある
そして「線間電圧」と「相電圧」、「線電流」と「相電流」。
このように、それぞれ2種類の電圧と2種類の電流を使い分けなくてはなりません。
しかも、直列と並列が入り乱れているので、複雑です。
もちろん単相交流回路にも「抵抗」と「コイル」「コンデンサ」が接続されて、直列,並列入り乱れているのは同じですが、
それが3つ組み合わさって、さらに「位相差」がある。
まあ、わかりにくいです。
基本は難しくないが・・・・・
このように、三相交流は単相交流を3つ組み合わせているので複雑なのですが、
実を言うと、基本的なところは それほど難しくはありません。
電気工事士試験でも出題されますからね。
でも、電験で出題される問題はとても難しいです。
なぜ難しいのかと言うと・・・
三相交流の問題は ほとんど「B問題」で出題されるからです。
ただでさえ複雑なのにB問題で出題されるので、なかなか正解することはできません。
しかも過去問とは同じ問題は出題されないので、とにかく難しいですね。
さらに厄介なことには、三相交流は毎年出題されます。
なので、勉強しないわけにはいかないんですよ。
しかし私は、三相交流ついてそれほど勉強しなかったです。
もちろん、基本的なところは勉強しましたが、深くはやりませんでした。
深く勉強しても、例年とは違う応用問題が出題されるので、対応しきれない感じがしたからです。
B問題は(a)だけ正解できれば十分か?
私は「B問題では(a)だけ正解できればいい」、と割り切って勉強に取り組んでいました。
B問題には、(a),(b) 2つの設問が出題されて、
(a)は、比較的やさしい
(b)は、難しい
という難易度に設定されています。
(a)だけでも正解できれば合格できる、と私は思います。
三相交流について時間をかけて勉強しても、得点できない可能性が高いので、
だったら別のところに力を入れて、そっちで得点したほうがいいかなと思いますね。